お坊さん監督が綴る
亡き人と遺された人の
つながりのドキュメント

切なくて
なんだか微笑ましい

遺影写真を語ることは
家族を語ること

監督/横田丈実  撮影/横山健二
 音楽/島田篤  録音/横田敬子
出演/卯川喜代司 田口晃 田口玲子
 川西正昭 平山信子 平山洋子
東一昉英俊 森本英希 森本真裕美 平田須美江
宣伝美術/サトリデザイン  
記録写真・WEB制作/Photographer MIKI
協力/佃光 沢村光 大橋友子(チェロ演奏) 
東里太鼓委員会
2026年/日本/デジタル/フルハイビジョン
16:9/カラー/ステレオ
上映時間84分
INTRODUCTION
は じ め に

奈良県斑鳩町、世界文化遺産法隆寺のある町、古い土塀、田園風景、日本人の心のふるさととも呼ばれます。
監督の横田はこの町で暮らすお坊さん、そして映画監督です。
「遺影、秋空に近く」は「遺影写真」を巡るドキュメンタリー。
舞台となるのは秋の斑鳩、登場するのは横田監督が普段より親しくする町の人たちです。
ある方は母と営んだ料亭の思い出を語られ、ある方は70代で再婚した両親のことを楽しげに話され、
ある方は父と最後に訪ねたコスモス畑に立たれます。
そこにあるのは、切なくて、なんだか微笑ましい、家族の物語、亡き人と遺された人のつながりのドキュメントです。

DIRECTOR & STAFF
監督・スタッフ紹介
監督 横田丈実
1966年に奈良県斑鳩町の浄念寺に生まれる。
龍谷大学在学中より映画製作を開始。
1993年に「蝸牛庵の夜」が「ぴあフィルムフェスティバル」に入選。
その後も地元にて僧侶として暮らしながらコンスタントに作品を発表。
2017年に「遺影、夏空に近く」を発表。
こちらは遺影写真を巡る「夏」の記録。
17本目の作品「肩を寄せあって」が東京ドキュメンタリー映画祭2023の 短編部門準グランプリに選ばれた。
WEBサイト:http://yokotatakemi.com/
撮影 横山健二
大阪芸術大学映像学科卒業。
監督作「手紙」(1992年)が神戸国際短編映画祭にて審査員特別賞を受賞。 以降も撮影編集をこなす映像クリエイターとして活動中。
本作はデジタル一眼レフによる4K動画撮影。
人物に寄り添うとともに季節の空気感を繊細に捉えた。
音楽 島田篤
ピアノ、キーボード演奏家として、下田逸郎、さねよしいさこ、滝本晃司らと共演。現在、山根康広、円広志のサポートメンバーとして活動中。
自身による弾き語りも定期的に行っている。
今回の音楽はグランドピアノでの演奏を収録。エンディングテーマはチェロ奏者大橋友子との共演となった。
INTERVIEW
監 督 イ ン タ ビ ュ ー
Interview 01
2017年にドキュメンタリー作品「遺影、夏空に近く」を発表されました。
監督:
初めて映画を作ったのが20歳の時でした。
そのあともずっと自主映画として作品を撮り続けてきました。
20代から40代までは劇映画が中心、脚本があって役者が演じるスタイルでした。
それが50代に入って突然ドキュメンタリーを撮りたくなって、製作したのが「遺影、夏空に近く」でした。私にとって16本目の作品となりました。
続けて「三塔周景」「肩を寄せあって」とあって、今回の「遺影、秋空に近く」が完成しました。
Interview 02
「遺影、夏空に近く」「遺影、秋空に近く」はシリーズものですね。
監督:
はい、私は勝手に「遺影シリーズ」と呼んでます。
両作品とも「遺影写真」がテーマなんです。
他に撮影スタイルなど似かよった所がたくさんあります。
前後編ではないので両方の作品を観ないと内容が理解できないわけではありませんが。
Interview 03
どうして遺影写真をテーマにしようとされたんですか?
監督:
私は奈良県の小さな町でお寺の住職をしています。
住職なんて言うと堅苦しく聞こえますね。
毎日の仕事はご近所のお家を伺うこと、いわゆる檀家参りです。
その時にお茶などを飲みながらお家の方とお話をします。
だいたいは他愛のない世間話、だけどやはり亡くなられたご家族の話になることも多くて、思い出話を聞かせて頂くことがあります。
ご家族にとっての大切な物語ですね。
お話を聞くうちに、だんだんとその物語を映像で記録できないかな、なんて考え始めまして、作品にできないかなと。やっぱりどこか監督目線なんでしょうね。
ただし記録するだけでは作品になりません、軸がないと。
それで遺影写真を軸にしたらどうだろう、と思いついたんです。
Interview 04
撮影はどのように行われたのでしょうか?
監督:
撮影スタイルは「遺影シリーズ」の両作品とも同じです。
私たち撮影隊が檀家さんのお家を訪ねるところから始まります。
私は監督とインタビュアーを兼任、他にカメラマン、そして録音、録音は私の妻が担当しました。
なるべく自然に檀家さんの日常に入って行けるように心がけました。
普段のお参りに近い形ですね。
Interview 05
だけどお参りと撮影では随分と雰囲気が違ったでしょう?
監督:
はい、もちろん同じというわけに行きません。
カメラとマイクが登場はするだけで雰囲気はガラリと変わります。
ある著名なドキュメンタリーの監督がこんな話をされてました。
「被写体にカメラを向ける行為はある意味暴力的である」と。その通りだと思います。
ドキュメンタリーの現場なんて失礼なことばかり、カメラを向けて、「はい、お話し下さい」なんて要求するわけですから。
それを檀家さんに対して強要しなければならない、撮影前は不安で仕方がなかったです。
ところが いざ本番が始まると、皆さん、いつも通りに、いやいつも以上に乗って下さり、びっくりしました。
Interview 06
出演者の笑顔が印象的でした。
監督:
そうですね、出演者がよく笑う、時には大爆笑なんて場面も登場します。
それは「遺影シリーズ」通しての特徴です。亡くなった方の話をしてるのに不思議ですね。
だけど自然とそんな感じになりました。
作品に登場された皆さんは、亡くなったご家族とつながりの深い方ばかり、本当は痛切な思いを抱えておられるはずです。だけどそこに笑顔がある、笑いがある。
それもまた、失礼な言い方になりますが、人生の味わいのような気がします。
Interview 07
季節も重要なモチーフとなっています。
監督:
「遺影、夏空に近く」では地蔵盆やお墓参り、田んぼの向こうの入道雲など、夏の風景が登場します。撮影場所となった、私が暮らす町、斑鳩の風物詩ですね。
今回は秋が舞台。
秋祭りやコスモス畑、貴重な伝統行事「ご回在(ごかいざい)」も登場します。
斑鳩のことを日本の原風景なんて呼んで下さる方がおられます。秋は特にその感が深いのでは。
その辺りも楽しんで頂けたらと思います。
Interview 08
「夏」「秋」と続き、この後の構想もあるんでしょうか?
監督:
やっぱり「冬」「春」と続けたいですね。
斑鳩という町を舞台に、亡き人と遺された人の物語を、遺影写真を軸にして記録する、更にすべてを包むように四季の巡りがある、なんて作品が作れたらと思います。
まだまだ時間はかかりそうですね。
SCREENING INFO
上 映 会 情 報
  • 2026/01/24  ならまちシアター青丹座・上映会のご案内 New!
    日時/13:30上映開始(開場は30分前)
       2026年4月8日(水)、11日(土)、15日(水)、18日(土)、22日(水)、25日(土)  
           5月13日(水)、16日(土)、20日(水)、23日(土)、27日(水)、30日(土)
           6月9日(火)、13日(土)
    会場/ならまちシアター青丹座 奈良市下御門町4 eリュエル2階
    料金/1,000円 

     
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